2005.4〜2005.9                     
9月30日 神保
『国勢調査員のひとりごと』
 今年の10月1日が5年に1度の国勢調査の期日にあたる。
 つい最近、近くに住んでいる、ある国勢調査員が「この調査の目的や意味について、いったいどれくらいの人が正確に理解してくれているのであろうか?」と嘆いていた。
 新聞にも『プライバシー保護に加え、オートロックマンションの増加、職業の多様化などで調査の協力を求めるのが難しくなっている』と載っていたから、たぶんその手の苦労をしているのであろう。
 確かに、アパートも増え、外国人の皆さんが増えており、近所であっても、いったい誰が住んでいるのかわからない状況の中で、一戸一戸面談して調査協力のお願いと説明をするのは、大変な作業であると思う。
 調査員のつぶやく「次回調査までには、もっと効率的な調査方法を検討していただくか、皆さんに容易に理解を得られて協力してもらえるように、国勢調査の必要性や重要性を周知徹底してほしい」というひとりごとを耳にした。
9月23日 小林
『ディベートのすすめ』

 読者の皆さんは、ディベートをご存知だろうか。簡単に言えば、2組のプレーヤーが1つのテーマについて闘う“言葉の格闘技”ということになろうか。
 テーマに対する肯定・否定いずれかの立場が、本人たちの思想・信条とは無関係に、それぞれのプレーヤーに与えられる。双方のプレーヤーは、与えられた立場に立って、なぜそのテーマは肯定・否定されるべきなのかを、論じていかなくてはならない。いわば、裁判の際に、依頼人の立場に立った論証が求められる弁護士の役割に似ていよう。
 勝敗は、思想的にどちらが正しいかといった価値判断ではなく、論理の構成や展開、説得力などで判定されるのであるが、それが分かってはいても、不慣れなうちは、自身の思いとは異なることを述べなくてはならない場合もある点に、なかなか抵抗もあるようだ。
 しかし、自身の本来の思いとは逆の立場に立って立論してみると、自分が当たり前だと思っていたことが他者にとっては必ずしも当たり前ではないことが見えてきたり、自分の思いを伝えるためには、それ相応の説明が必要なことがわかってきたりする。
 こうした効用が注目されて、学校教育や職員研修などの場でも、近年、ディベートを取り入れることが増えてきている。ディベートという手法を用いることで、論点や問題点の整理ができたり、様々な角度から物事を捉えられるようになったり、しっかりした論拠に基づいて緻密な論理を構築する力が身についたりすることが、期待できるからである。
 本学でも、演習の授業等でディベートを取り入れているほか、一昨年からは、三重県高等学校ディベート選手権大会(http://www.yokkaichi-u.ac.jp/extension/index04.htmlを主催している。また今年度は、筆者が担当させていただいている四日市市の職員研修でも、一部でディベートを取り入れている。
 皆さんの組織・団体でも、是非、ディベートという手法を学び、そして活用してみては如何だろうか。もし、ご要望があれば、支援もさせていただきたいと考えているので、ご連絡いただければと思う。

9月16日 硬式テニス部監督 小谷
『東海学生テニスリーグ戦 1部リーグ復帰』

 四日市大学体育会硬式テニス部は、創部からの目標であった「全日本大学対抗テニス王座決定試合」の出場を目指して、試合・練習に励んでいたが昨年までは、13位が4年連続の結果であった。全日本学生王座は、東海地区から1大学のみの出場で、昨年は、14位となり2部優勝大学との入替えで惜しくも、創部以来の初めての降格をした。しかし、部員一同が纏り1部復帰と王座出場を目指し、猛練習の末に、2部で完全優勝。8月に14位の大学と入替え戦でも圧勝し、1年で1部の復帰を果たした。
 8月に東京で開催された、「全日本学生テニス選手権」(2年ぶり10回目の出場)では、シングルスでは、山本(3年)が京都産業大学の選手に4時間の接戦の末に1Rで敗退、ダブルスでも山本(4年)と2年小竹(2年)組も接戦の末に初戦敗退の結果であった。
 選手諸君、自分に甘えず自分に勝てば、結果は必ずついてくる。頑張れ四大テニス部!

硬式テニス部のホームページ 
http://www.yokkaichi-u.ac.jp/club/tennis/index.html

9月9日 東川
『想定内?と人口ボーナス』
 今年の17日の当コラムですでに指摘しておいたように、国の予測より2年早く、今年、日本の人口がピークに達し、いよいよ減少し始めるようである。その意味では当研究所においては想定の範囲内(?)の現象ともいえるが、今回はそれにちなんで、人口と経済の関係についてみてみたい。
 日本では昭和21年から25年頃までの間に、ベビーブームにより「団塊の世代」という大量の人口が生じた。そして中学を卒業後、彼らは1961年から労働力となり始める。そして大学を卒業し、この世代が全員、労働力になり終えたのは1972年である。高度経済成長の計画である所得倍増計画が閣議決定されたのは196012月のことであり、そして1973年には偶然、石油ショックにより高度経済成長は終わりを告げる。このように日本の場合、まさに「団塊の世代」という安価で優秀な大量の労働力を「人口ボーナス」としてフルに活かした経済成長であった。
 …そして時は流れ、来年あたりからいよいよ「彼ら」が60歳に達し、労働市場から出ていき始める。今後、彼らを単に重荷として捉えるだけの社会が続くのであれば、かつての経済成長も、別の意味で単に人口に「振り回された」だけの現象であったという評価にもなろう。彼らがこれからも「人口ボーナス」で在り続けられるような社会構造の転換が必要だ。
9月2日 土屋
『何をさすのか?』

 公示日以降、衆議院選挙の話題がメディアを賑わせています。昔、蜂の一刺しで命運尽きた首相もおられましたが、小泉首相はこちらから刺客を送り込んで命運を賭けるという、いずれにせよ女性がからむというのも、なんとも面白いものだと思います。
 それとは別に話題を見聞きするたびに気になったことが、刺客を「しきゃく」と発音することでした。しかし調べてみると「刺客」の本来の読みは「せきかく」もしくは「せっかく」であり、現代では「しかく」が慣例として定着しているとのこと。これと同じように前々から気になっていた「重複」の読みも、文化庁が実施した15年度の国語に関する世論調査によると「ちょうふく」「じゅうふく」と半々であり、ちなみにワープロソフトではどちらでも変換が可能です。確かめてみると刺客も「しかく」でも「しきゃく」でも変換できるのです。
 変化する日本語は柔軟だとも言えますが、読みだけでなく表記の際も同音異義語が数多くあり、複雑なものだと改めて感じました。
 今回の選挙、改革の道に光が「射す」ことになるのか、はたまた水を「差す」ことになるのかわかりませんが、針路を正しく「指す」ための選択ができればと思います。


http://www.bunka.go.jp/1kokugo/frame.asp{0fl=list&id=1000001687&clc=1000000073{9.html

8月26日 大久保
『ペットの墓参り』
 お盆の墓参りというのが、人間の為だけにあるのかどうか分からないのだが、愛犬の墓参りに出かけた。今年は初盆である。
 愛犬の墓といっても四日市市の南部清掃事業所犬猫焼却場内の共同墓地である。犬の墓参りに行くなど笑われそうで黙って出かけたのだが、すでに墓碑は花で埋めつくされ、たくさんの人が線香を上げていた。その花と線香の香りの中で、ペットを想い続ける人たちがこんなにもたくさんいるのかと少し驚いた。
 日本の夏は、亡くなった人に思いを馳せる季節である。今年も新聞やTV番組で終戦記念日や20年前の御巣鷹山日航機墜落事故などの特集が組まれ、それらを目にすると、遠い昔の出来事であっても今起こったことでも、人を懐かしんだりもう一度会いたくなったりする気持は同じでずっと続いていくのだなぁ・・・と思うのである。
 人間とペットを同じ並びに考えてしまって大変恐縮なのだが、ペットの死を悼み、人間に対するのと同じように墓参りをして懐かしむ。これは本当に、平和な時代だからこそ出来ることなのではないかと感じたのだった。
8月19日 神保
『地元ネタでひとつ』
 記憶は定かではないが、いまから数年前に、とあるゴルフコンペに参加したことがある。大人ばかりのコンペであったが、その中に一人だけ小学校低学年くらいの背丈の少年がいた。あとで知ることになるが、その少年が現在15歳でプロのゴルフツアーにも参戦している鈴鹿市出身のマチュアゴルファーである伊藤涼太さんであった。
  先日、今季の4大メジャータイトル最終戦の全米プロゴルフ選手権はアメリカのフィル・ミケルソン選手の優勝で幕を閉じた。過去、4大メジャータイトルを獲得した日本人ゴルフプレイヤーはいない。現在アメリカを舞台に活躍している丸山選手でさえも、いままでのところメジャータイトルには勝っていない。
  これからさき、この伊藤さんが世界の超一流プレイヤー達と競い合って、いずれはゴルフのメジャータイトルを獲ってほしいと個人的に願っている。
  そうすれば、私にとって、一方的に、あの時のコンペがささやかな自慢話のひとつになる。なぜ一方的かというと、伊藤さんにとっては、私の存在すら知らないからである。でも私は当時の彼を鮮明に覚えている。なぜなら、そのゴルフコンペで、その小学生にスコアで負けた苦い思い出が・・・。
8月12日 東川
『社会通念のむずかしさ』
 チャイムが鳴ると研究室を出て同じフロアーの教室に向かうという一貫した私の行動について、今年の授業評価では、ある授業については「いつも時間通りに開始された」40.0%、「ほぼ時間どおりに…」53.3%、「時々遅れることがあった」6.7%、「ほとんどいつも遅れて始まった」0.0%との評価であり、また同じ教室で行う別の授業では「いつも時間通り…」53.8%、「ほぼ時間どおり…」42.3%、「時々遅れる…」3.8%、「ほとんどいつも遅れて…」0.0%とほぼ同様の評価になっている。
 ここで興味深いのは、2つの授業を合わせて「いつも時間通りに開始された」と評価した学生の出席状況は「全部出席」50.0%、「1〜3回欠席」25.0%、「半分程度欠席」20.0%、「4分の3程度欠席」0.0%、「ほとんど欠席」5.0%であるのに対し、「ほぼ時間どおり…」と評価する学生の出席状況は、「全部出席」26.3%、「1〜3回欠席」31.6%、「半分程度欠席」42.1%、「4分の3程度欠席」0.0%、「ほとんど欠席」0.0%と、明らかに出席状況が低調であることだ。率直に言って、出席する意欲に欠ける学生ほど、教員の30秒程の「遅刻」に厳しいというわけである。
8月5日 小林
『サマータイム?』
 今夏の土用も明日まで、あさって8月7日は暦の上ではもう立秋である。とはいえ、暑い日は、まだ当分続きそうだ。この暑さを反映して、昨日4日には、東北電力の最大電力が過去最大を記録したほか、東京電力でも、今夏最大を記録している。
 さて、こうした夏の間のエネルギー消費を抑える切り札として、夏の間だけ時計の針を1時間早く進めるというサマータイム制度を導入しようという意見がある。世界では欧米の高緯度の国々を中心に80か国ほどで導入されているし、日本でも、かつて1948〜1951年に導入されていたことがある。また、近年では、超党派の国会議員によるサマータイム制度推進議員連盟が、導入を目指して活動をしている。
 だが、仮に導入されるとなれば、省エネや時間の有効活用などへの期待とともに、コンピュータシステム等の移行コストや生活リズムの混乱などへの懸念もあるだろう。導入の是非については、他国の事例やかつての経験、あるいは一昨年の滋賀県庁や昨年からの札幌商工会議所による社会実験の結果などを参考に、利害得失をしっかり見極めた上で、慎重に検討していって欲しいものである。
7月29日 小谷
『第3回四日市大学フェスティバル』
 今年も暑い夏がやってきた。四日市大学では、真夏の祭典として今年も大学を1日開放して、幼児から高校生、一般の方までを対象とした、講演会、体験教室、講義を用意した「四日市大学フェスティバル」を8月28日に開催する。
 イベント案内
・ 本学教員によるミニ講義
・ サッカー教室、講演会(元Jリーガー水沼貴史氏)、女優山田昌講演会
・ 硬式テニス教室(親子、中学生)、絵画教室、流しそうめん、絵本劇場
・ メーキャップ教室、本学学生クラブイベント(空手部、茶道部、英語クラブ等)
・ 地域ミッション・コンテスト(環境保全、まちづくり、ビジネス、ボランティア)
・ 中高生バンドコンテスト(ロック、伝統楽器演奏、ヒップホップ等)
詳細は、ホームページでご覧ください。
http://www.yokkaichi-u.ac.jp/news/festival2005/index.html
7月15日 土屋
『インテルは入ってないけれど』
 インテルのCMに出てくるサボテンはリュウジンボクというそうだが、ライブドアニュースではセレウスペルヴィアナスというサボテンは電磁波を吸収して育つと報道していた。しかも、こういうときのお墨付きの代名詞ともいえるNASAが調査で電磁波を吸収するとし、ニューヨーク証券取引所での実地試験でも効果が確認されたという。「高さ10cmくらいのもので\1000程度・水やりは10日に一度と手間もかからない」とまで書いてあると売るための戦略かとうがった見方をしてしまうが・・・
 今、世間を騒がせているアスベストの発ガン性が指摘されたのは半世紀も前。しかし製造・使用が原則禁止されたのは昨年の10月と対応が遅れた。
 電磁波も人体に影響があるといわれながらも、目に見えないため危険を実感しにくいし、すぐには因果関係が立証されない。とはいえ、なんらかの手をうたないと半世紀といわず何年後かには被害者が続出という事態にもなりかねない。
 サボテンで全て解決すれば苦労はないが、まず身近なところから、そして地域から対応を考えることが必要だろう。
7月8日 大久保
『育児支援ロボットができたなら』
 先日、NHKの討論番組で少子化を取り上げていた。今や日本の近い将来の一大問題の一つである。晩婚化、男性の長時間残業、正規雇用労働者の減少、女性の働きやすい社会環境整備の不足など少子化の原因となる事項は多種多様である。
 今の時代に親になろうとするには、大きな努力というか頑張りが必要になる。非正規社員が増え、夫婦とも働かないと生活を維持していけない。一度職場を離れると元の場所には戻れないという精一杯のところで働いている。一方、子育ても家事もやってみれば重労働。仕事、子育て、家事は皆片手間に出来るほど楽な仕事ではないのである。それを全部こなせなければ親になれないのなら誰もが二の足を踏んでしまう。少子化の理由の一つには「疲れるのは嫌だから」という単純な理由も隠れているのではないか。
 そこでせめて家庭内の単純労働の軽減を考えたらいかがだろうか。介護ヘルパーのように育児支援ヘルパーを国が派遣して、家事育児支援をするのである。また家事ロボットが発明できたら、各家庭に支給する。ロボットには掃除洗濯後片付けはもちろん家庭の味を覚えさせて料理も作らせる。保育園にも子供を迎えに行かせる。
 これらが実現できたら僅かでも出生率が上がるのではないか。ゆとりのある生活から新しいものを作ろう、何かを生み出そうという気力が湧くのである。
7月1日 神保
『名誉市民は誰か知っていますか?』
 早いもので、今年も半分すぎてしまいました。今年前半を振り返って見ると、全国的には、多くの犠牲者を出した痛ましい「JR福知山線列車脱線事故」が思い浮かびます。明るいニュースとしてはセントレア開港、愛知万博開催などが挙げられます。
 大学のあるここ四日市市での大きなニュースとしては、2月に楠町と合併して新しい市としてスタートをきったことでしょう。また、四日市の名誉市民である丹羽文雄氏がこの4月に惜しまれつつお亡くなりになったことも記憶に新しいところです。
 四日市市には他に3名の名誉市民の先人の皆さんがいます。市に大きく貢献された人達ばかりです。このような偉大な先人を見習って、市民ひとりひとりが微力ながらも貢献できる、また、貢献したいまちに、これを機にさらに大きく育ってほしいものです。
 恥ずかしながら私自身は鈴鹿市の名誉市民を知りませんでした。ちなみに鈴鹿市には3名の名誉市民がいます。よくご存知のホンダの生みの親である本田宗一郎氏もその中の一人です。
6月24日 東川
『お役所仕事ならでは』
 ガードレールから鋭利な金属板が多数飛び出ていることが明らかとなった。すでにけが人も複数出ている。今回改めて調査したところ、現在明らかとなっているだけでも全国で3万8千箇所において発見されているという。そして、これらはガードレールに自動車が接触した際の鉄板の一部だそうだ。
 不思議である。国土交通省に対して、これまで同様の報告はなかったというが、これらの道路にはそれぞれ管理者がいるのではないか。何を管理しているのか。安全を管理しているのではないのか。また、警察も事故検分の際に認識しているはずである。何も届けていない事故ばかりではあるまい。
 つまり、道路管理者によるパトロールにしろ、交通警察にしろ、「何のために」やっているのかという根本の目的意識を持っていないためにこのようなことになる。人がけがをするまで、単に言われた事しかやらない、気づかないというのなら、それは訓練された動物やロボットなみの仕事ぶりと言わざるを得ない。  
6月17日 小林
『すみよさ日本一』
 先ごろ東洋経済新報社から発行された『都市データパック』の2005年版に、特集として、同社が独自に算出した「住みよさランキング」が載せられている。全国の740市+東京都区部の計741都市が対象だ。
 これによると総合第1位は栗東市(滋賀県)で、以下、福井市、成田市(千葉県)、立川市(東京都)、長浜市(滋賀県)と続く。三重県内では44位の津市が最高で、以下100位以内には、48位に桑名市、89位に四日市市、97位に久居市がランクインしている。
 もちろん、一企業による独自試算であり、実態とは異なるという批判もあろう。だが、このランキング、「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点から16指標を用いて算出されており、一定の客観性も持っている。
 そういえば、筆者も策定に関わった桑名市の新市建設計画には、「住み良さ日本一をめざして」と謳ってある。こうしたランキングも一つの目安にして、各市には、より住みやすい都市を目指していって貰いたいものだ。
6月10日 硬式テニス部監督 小谷
『2年ぶり10回目の全日本学生テニス選手権出場』
 四日市大学体育会硬式テニス部は、東海4県(愛知、岐阜、静岡、三重県)の学生が5月16日から5月23日まで愛知県豊田市で開催された東海学生テニス選手権大会で、
シングルスは、山本雄太(環境情報学科3年)
ダブルスは、山本康弘(環境情報学科4年)・小竹良一(経営学科2年)
上記3名が見事入賞し、8月東京都の昭島市で開催される全日本学生テニス選手権出場の権利を得た。 東海学生選手権大会では、シングル・ダブルスの両優勝を目指して大会に臨んだが、シングルスの山本は、優勝した相手にマッチポイントを握っていたが、生かしきれず惜しくも敗退、ダブルス(山本・小竹組)では決勝戦でリードしていたが逆転されて準優勝であった。この悔しさをバネに全日本学生に向けて猛練習で頑張って貰いたい。

硬式テニス部のホームページ
http://www.yokkaichi-u.ac.jp/club/tennis/index.html
6月3日 土屋
『デジタルデバイド』
  パソコンやインターネットなどの情報技術を使いこなせるものと使いこなせないものの間に生じる待遇や貧富の差、ADSLなどブロードバンドのインフラが整備されていない等の地域間格差もあり、その格差が拡大、固定化する現象が問題になってきているといわれている。
  昨年度の年次経済財政報告によると、「地域間格差」は全国一律に同じ政策を適用しても、長期的には格差の解消にほとんど効果がなく、あくまでも問題解決のためには、その地域のイニシアティブに基づいて、その地域に応じた対応が必要だといっている。同様に「デジタルデバイド」も個人が情報技術に関して使う使わないも含めた正しい主導権を持つことが格差解消の大前提だと思う。しかし、使えることがいいことかというと疑問も多い。インターネットは電源を落とした瞬間に隔絶される世界であるため匿名性が高い反面、利用者数の多さを考えるとその影響の大きさははかりしれない。そして弊害も大きい。
 デジタルが0か1、オンとオフで構成されているのに対して、過去と現在そして未来という連続性のあるこの現実社会は連続的に変化しうる物理量(電圧や電流)で表現するアナログがやはりふさわしいのではないか。
  愛知万博にでかける前にパビリオン予約をインターネットで試みてみた。常時、アクセスが混雑の状態で、つながったときにはすでに何日先でも予約はほぼ満杯状態。かろうじて閉館ぎりぎりの時間帯のマンモスだけが予約できた(これは行った人の話によると予約がなくても見られるということだが)。すんなり入れて私が得るものはなんだろうか?満足感?優越感?どちらにしてもたいしたものではなさそうだ。
5月27日 大久保
『"美"いろいろ・・・』
 新緑の季節になり、自然の美しさを求めて出かけた。長野県園原地区では、「花桃」と呼ばれる可憐な花をつける桃の木が温泉郷に続く道沿いに絶え間なく植えられている。まだ苗木もたくさんあり、数年後には見事な花の道になるだろう。
 岐阜県可児市では「花フェスタ2005ぎふ」が開催されており、7000種類以上のバラが収集、植栽されている。広大な花フェスタ記念公園にはテーマ毎にバラ園が作られ、無数のバラが太陽の光を浴びて輝いている。また、私が訪れた時はフェスティバルの開催時期に当っており、屋内のミニガーデンなどアレンジメントフラワーを楽しむことができた。バラ園が"自然の美"であるなら、展示用のミニガーデンは"創作の美"と言えるだろう。また「ブルーヘブン」と呼ばれる青いバラは、最先端のバイオテクノロジーの遺伝子組換技術を駆使した現代のバラの中で最も青に近いバラだそうである。この青いバラは"開発の美"と言ったところか。
 「花がきれい」と言っても何が「美しい」と感じさせるのか。周りの景色に溶け込んでいる道沿いの花、開発を重ねて生み出された希少な花。それぞれに異なる美の基準があり、それが理解できるからこそ、それらの美しさを感じ取ることができるのだろう。
5月20日 神保
『愛・地球博』
  3月25日に開幕した愛知万博は、もうすぐ2ヶ月がたとうとしています。開幕以来順調に入場者数をのばし、公式総入場者数は5百万人に達する勢いです。
  そのちょうど開幕後2ヶ月にあたる5月25日には、【YUME/四日市大学】が協賛しているイベント『KUNI-KEN EXPO-LIVE津軽三味線ADVENTURE』が開催されます。その日に行く予定のある方は、是非ご覧いただきたいと思います。
  かく言う私自身、残念ながら、その日は愛知万博へ行くことはできません。しかし先月行ったときに、開場前から閉場直前まで丸一日いたにもかかわらず、万博会場内をすべてまわりきることは出来なかったので、機会があれば、また行ってみたいと思っています。
  しかしながら、朝から晩までいると、この年齢ではとても疲れたことは言うまでもありません。
5月13日 東川
『年金問題の「大局観」とは?』
 年金をめぐる与野党間の協議が進んでいる。今回は、小学生でもわかるやり方で将来の年金のやりくりを考えてみたい。
 2000年に現役世代は人口の68.1%、高齢者は17.4%であるが、2050年にはそれぞれ53.6%、35.7%となる。つまり高齢者は現在の2倍以上になり、逆に現役世代は2割以上減るので、年金を減額しなければ、単純に現役世代の負担は2.6倍となる。
 そこで年金を現在の45%減額すれば現役の負担は現在の43%増となり、高齢者と現役世代の「痛み」は数字上はつり合う。ここで高齢者を70歳以上とすれば、年金を現在の35%減額した場合に、現役負担は現在の34%増と両者はバランスする。
 さらに実は現在、15歳以上女性の49.3%しか働いていないので、女性がみな働くと、年金を現在の20%減額すれば、現役の負担は現在の23%増にとどまり、両者の「痛み」はつり合う。
 詳細な年金論議を理解する際に、まずこのような『大局観』を持つことも有益だと考える。
5月6日 小林
『タブーを捨てよう』
 男子31.1%、女子43.6%。何の数字かお分かりだろうか。実はこの数字、5月4日の毎日新聞で紹介されていた、厚生労働省の研究班の調査でわかったという、性交渉経験のある高校生の率なのだ。そんなに高いのかと云うのが、偽らざる感想であろう。
 だがより深刻なのは、その内の10.6%がクラミジアに感染しているという調査結果だ。欧米の女子高生の感染率は1〜4%とのことで、日本の感染率は極めて高いという。
 それにも関わらず、いまだに性教育はタブー視される傾向がある。同じ新聞記事で紹介されている全国高等学校PTA連合会が実施した別の調査によれば、クラミジア等の性感染症(STD)にかかるとHIV(エイズウイルス)に感染しやすくなると答えられたのは、高校男子で22.2%、女子で24.7%と、3割に満たなかったという。STDに関する知識が十分ではないままに性交渉を行い、感染してしまっている若者の姿が浮かび上がる。
 タブーを捨て、早期の性交渉に伴うリスク等しっかりした情報を若者に知らせていくことが、今後のHIVをはじめとするSTDの感染予防には不可欠であろう。私自身、折に触れて学生にそうした情報も伝えなければと改めて感じているが、教育委員会など行政当局にも、より積極的に啓発に取り組まれるよう望んでやまない。 
参考 http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20050504ddm003040127000c.html
4月28日 小谷
『ゴールデンウィーク』
  4月29日(祝日)から待望のゴールデンウィークに突入する。今年は、前半の3連休と後半の3連休だが、5月2日(月)と6日(金)を含めれば、10連休の大型連休となる。子供にとっては、楽しい期間であるが、父親にとってみればどうであろう?普段仕事に追われて子供と接する時間が取れない父親にとっては最高のサービスが出来る時である。
  県内の観光スポットとしては、親子で楽しめる長島温泉や鈴鹿サーキット等の遊園地があるが、親子で一緒に楽しめる潮干狩り、御在所登山、ハイキング等も良いと思う。また、海外・国内旅行や3月に開幕した愛・地球博等もある。人、人、人で疲れるゴールデンウィークとなるが、子供達にとっては関係ないことだと思う。
  サービス業の方々は、この期間は、多忙な時期であると思われる。 また、本学の学生も通常通りの講義であるため10連休にはならないが、5月病にならずに5月9日(月)には、元気な笑顔で勤務・勉学に励んで頂きたいと思う。   
4月25日 土屋
『地域貢献型』
  地震などの災害に備え、東海地方で初めて桑名市がコカ・コーラセントラルジャパンと救援物資提供に関する協定を締結し、通信機能付の飲料水自動販売機を避難所となる公共施設に設置するとの記事を読んだ。被災時に無料提供するとともに災害情報を流す「地域貢献型自販機」と呼ばれるもので幅90センチの画面には平常時にはテロップでニュースを、震災時には避難情報を受信して提供する。
自販機に入っている最大800本の飲料水は無料で被災者に配られるそうだ。
  先日シンガポールを訪れたとき見た街の景観は美しく、その要因のひとつとして自販機がほとんど設置されていないことにあると感じた。日本の景観を損ねている原因は歩道にはみ出た看板、道路沿いにある宣伝の旗やら幟、無秩序に設置されている自販機だと再認識したところではあったが、こういう形で備えになるのであれば景観を損ねたい工夫とさらに機能を加えた上で、街中に設置されることも機能次第で有効なのではと思う。
  先日も深夜、震度1とはいえ伊勢湾沖で地震がおきたばかりだ(寝ていて気づかず、職場で聞いて知ったのだが・・・)。備えて憂いなく過ごせる街であってほしい。
4月15日 大久保
『名古屋港イタリア村』
 今月2日にオープンした名古屋港イタリア村に行ってきました。人々の関心は愛知万博に向いているのだから・・・と気楽に行ってみたのに、普通に歩くのも不自由なほどの人口密度の高さ。会場内は1950年代のイタリアの街並を再現!ということでヴェネツィアの運河を模倣した水路にゴンドラが浮かび、運河に沿ってショッピングモールがあり、ジェラートやピッツェリアなどの店が並んでいます。また、ヴェネチアンガラス美術館で芸術を味わい、チャペルでは結婚式も挙げることが出来るという豪華版。
 このような特色のあるテーマパーク(こう呼んでもいいのでしょうか)がオープンされる度に思うのは、リピーターがどれほどいるのかということ。さびれて人影まばらなテーマパークを見るほど寂しいことはありません。昨今の観光客はより質の高い贅沢を求めて訪れます。芸術、文化、食、ファッション・・・そしてそれら顧客のニーズを経営側が正確に受け止めて応えていかなければならないのです。カンツォーネを聴きジェラートを片手にゴンドラの順番待ちをしている人々を見ながら、常に新しい戦略を考えなければならない経営の大変さを垣間見たような気がしました。
4月8日 神保
『外へでて・・・』
 第77回センバツ高校野球は、東海地区代表の愛工大名電が優勝して幕を閉じました。そして、プロ野球が開幕し、地元の中日ドラゴンズも好調な出足です。
 野球といえば、時を同じくして、四日市大学の加盟する三重学生リーグも春季リーグが開幕しました。今年から近大高専が加わり、県内6チームで熱戦が繰り広げられます。これから気候も日増しに暖かくなり、スポーツ観戦にはよい季節かもしれません。一度、地元の大学を応援に足を運んでみてはいかがでしょうか。
 このように野球の話を書きつつも、私にとってのスポーツ開幕といえば、今日(4月8日現在)アメリカでマスターズゴルフが開幕し、日本人プレイヤーの活躍が気になるところです。そして、TV観戦をしていると、自分自身もプレーをしたくなります。もうそろそろ花粉の飛散量も少なくなり、天気の良い日に外へでてゴルフができれば気持ちいいだろうな。と思いつつも、いつものことながらプレーはプロのようにはいかず…。
4月1日 東川
『行政の根本的役割とは』
 前回の私のコラムの後、今度は福岡県で観測史上最大の地震が発生した。先の新潟県同様、大きな地震の少ない地域と認識されていた地域である。中越地震後のコラムで指摘した通り、少なくとも今回の規模程度の地震は全国で起こり得ると考えた方が良い。また、中越や今回の地震のような地震の空白地帯での大きな地震の頻発が、東海・東南海地震や首都直下型地震発生の先駆けであるのか否かの判断も必要だろう。
 このような状況の中、政府が東海・東南海地震における死者を今後10年で半減するという初の数値目標を掲げた。両地震合わせて2万7千人の死者を約1万4千人に抑えるというものである。ただし、ここには首都直下型地震は含まれていない。財政危機や今後の人口減から行政の役割の大幅な縮小が必要だが、その中で、市民の命の完全な保障は行政の根本的役割ではないか。当然、半減ではなく、地震死者ゼロを目標として掲げ、市民と協働してこれを実施に移していくことが早急に必要である。