学長挨拶

四日市看護医療大学学長
柴田 英治
四日市市は人口30万人余り、名古屋市とともに中部経済圏の中心地として多くの人々が暮らし、働き、学んでいます。四日市看護医療大学はこの四日市の地に2007年に単科の看護大学として開学し、2020年に臨床検査学科がスタートしてからは、看護師、臨床検査技師を養成する大学として学校法人暁学園と四日市市との連携協力関係を持ちながら、これまでに送り出した卒業生は1,800名ほどにのぼります。地域密着型の大学として卒業生の活躍の場は、四日市市内はもちろん、首都圏、関西圏にも及んでいます。看護学科では看護師のほか、保健師、助産師の国家試験受験資格が得られ、臨床検査学科では臨床検査技師に加えて細胞検査士という高度な専門資格の道を用意しています。また、看護学科は産業都市である四日市市で働く人々の健康を守ろうと、産業看護学に力を入れていて全国的にも有数の充実した教育コンテンツを持っています。
本学で学ぶことは単に国家資格を持つ医療職への道を拓くだけでなく、広い視野を身につけ、四日市という地域に暮らす人々の息づかい感じながら、健康を守るために何ができるのかを自ら考えられる、地域に必要とされる医療人になる近道になることでしょう。医療の現場は医師の働き方改革に伴い、看護師、臨床検査技師の仕事の範囲が拡大しています。従来医師が行ってきた医療行為のいくつかをこれらコ・メディカルスタッフが行うようになっています。市立四日市病院など最先端の医療現場を体験する臨地実習や、地域で暮らす人々の生活の現場での医療のあり方を学ぶ在宅看護学実習、医療及び働く人々の現場に入る産業看護学実習など、多職種のチームで行うことを学生のうちに十分に身につけることがこれからの医療を担う看護師・臨床検査技師に求められます。四日市看護医療大学は明日の医療と人々の健康を担うプロフェッショナルを育てます。小規模なキャンパスですが、アットホームな雰囲気の中で楽しい学生生活を送りましょう。
プロフィール
いつの時代も、世界のどこでも必要とされるのが医療です。医療専門職をめざして四日市看護医療大学で広い視野と実践力を身につけるとともに、地域で必要とされる医療とは何か、健康に生きるとはどのようなことかなど、正解のない問題をみんなで考えてみましょう。
- 職位
- 学長・教授
- 研究テーマ
- 肺内石綿繊維・石綿小体濃度を指標とした石綿ばく露評価、中小企業の安全衛生、職場で取扱う有害物による健康障害など
- 著書
- 産業保健マニュアル改訂8版(分担執筆・南山堂2021年)、女工と結核-石原修の偉業.日本医学会120周年記念誌 (分担執筆・日本医学会 2022年)シックハウス症候群/化学物質過敏症.今日の治療指針2022版 (分担執筆・医学書院 2022年)、テキスト健康科学改訂第3版(共編著・南江堂2024年)
- 所属学会
- 日本産業衛生学会、日本公衆衛生学会、日本衛生学会、日本疫学会